鹿児島大学と麻布大学からの共同研究報告(2016年度)の中から面白い報告がありましたのでご紹介いたします。
愛犬愛猫と旅行に行きたいけど、乗り物酔いがひどくてかわいそうで諦めたり、日々の生活でも車の移動ですごくストレスを与えてしまったりという事は多いかと思います。動物の乗り物酔いに対しては、もちろん行動療法による乗り物への馴化のご助言も行っていますが、やはり酔い止め薬の投薬がいまだ主軸にあると思います。
この度の共同研究では、耳たぶに直径0.2mmの鍼灸パッチを貼るだけで、乗り物酔いの軽減効果が認められたと報告されています。0.2mmだとほとんど痛みを感じることはないはずです。通常の針治療は、専門技術の習得が必要ですが、この研究では、貼付けタイプを使用しているので施術が簡単であることもポイントと思います。
日々の生活の中で移動の度に投薬をするのもかわいそうですが、貼るだけで軽減する方法があればとても画期的ですね!
獣医師:伊藤