近年、経口でノミ・ダニを予防できるスピノサド製品(殺虫剤)が発売されています。 こちらの製品は、同系統のイベルメクチンを高用量で併用した場合、神経症状などのイベルメクチン中毒症状が認められることが報告されています。通常の治療でイベルメクチンを高用量で使用することはありませんが、例えば皮膚科疾患の毛包虫などの治療目的のために高用量投与をした際に問題になった報告があげられています。当院では、スピノサド製品を利用していませんが、例えば、ネットで購入していたり、他院にて処方されており、当院で皮膚治療中に投与することで中毒をおこしてしまう危険性を今後は考える必要がありそうですね。
獣医師 半澤