動物の歯科を専門的に進めておられる、豊平動物病院の北村先生が主宰する第二期歯科塾に、2012年の1年間を塾生として参加させていただき、無事、卒業証書をいただきました。これまで獣医学の世界で日常的に行われてきていた、獣医学独特の歯科治療の現状や限界、人の歯科学から応用可能な新しく正しい歯科治療の、基礎から応用までを学ぶことができました。これまでの獣医学では、付着している歯石を除去して治療が終了することが多かったのですが、本歯科塾では、人の歯科学同様に、プロービング(歯茎の健康状態のチェック)→スケーリング(歯石除去)→歯垢染色→再スケーリング→ポリッシング(歯を研磨して歯石を再び付きづらくする)を、しっかりやって、それを獣医師の間にも飼主さんの方々にも広めていこうという姿勢で学んでいます。
また、適応範囲が狭く、獣医学の場合にはまだまだこれからの分野ではありますが、動物の歯内治療(歯の神経の治療)や歯槽骨の再生治療への挑戦も既に始まっています。歯科学の発展によって、なかなか症状の表れにくい動物の歯の悩みが少しでも減らせるように切磋琢磨していきたいと思います。
愛犬や愛猫の歯の事に気になることがありましたら、お気軽にご相談下さい。