これまでのレントゲン写真の縮尺を合わせて印刷紙に印刷し、紙を切ってプレートなどのインプラントと合わせるアナログ作業からの解放です。地道なアナログ作業であっても、手術までの儀式のような感覚で、個人的には好きだったのですが、デジタルの時短効果はやはり秀逸です。
骨折した下腿骨の一部をくり抜いて、正しい位置関係に簡単に移動させることができます。
画面上で骨折の整復をしたら実際に使うプレートのサイズを予め合わせておくことも可能です。
こちらは前十字靭帯断裂時のTPLO術に必要な様々な計測です。便利なことに、色々な会社のプレートの選択が可能で骨の形に合わせて最適なサイズや形が画面上で簡単に選ぶ事が可能です。
デジタル化で人が本来持ついろいろな能力が奪われてしまっている側面が懸念されてはいますが、手術計画を立てる場面に関しては、より迅速かつ正確で、動物にとってより良いものの提供に繋がると、実際に使ってみて思わされました。
獣医師:伊藤