当院では、動物専門の遺伝子検査機関に登録し、遺伝子検査を実施しています。遺伝子検査は主に、腫瘍疾患に対して実施され、これまでは画一化されていた腫瘍の診断を細分化し、よりよい治療計画を立てることを目的に行われている検査です。現在のところ下記の疾患に対して主に遺伝子検査が行われています。
主に検査可能な遺伝子検査
○犬のリンパ腫に対するリンパ球クロナリティー検査
○猫のリンパ腫に対するリンパ球クロナリティー検査
○犬の肥満細胞腫に対するc‐KIT変異
○犬のGIST(消化管腫瘍)に対するc‐KIT変異
○MDR1遺伝子変異検査
なお、遺伝子検査の必要性は、治療の方向性や動物の状況によって異なるため、検査をご希望の際には予めご相談をさせていただいております。
また、遺伝子検査のみでは腫瘍の確定診断はできません。確定診断には、病理組織検査と組み合わせた総合的判断が必要となります。