猫ちゃんの体重管理 -肥満も病気?-

こんにちは!看護師の阿部です。
年も明け2018年になりましたね。みなさんいかがお過ごしでしょうか?
今年の干支は戌年ですが、今年もめげずに猫ちゃんについてたくさん書いていきたいと思いますのでよろしくお願いします!
年末年始はお休みをいただき、私のお正月は実家に帰省し久しぶりに猫たちとごろごろ…まさに寝正月でした。
クリスマス、年末年始など大きなイベントが終わり、人にとってはお正月太りが気になる時期ですが、猫ちゃんにとっても体重の増加は気を付けなくてはならないチェックポイントのひとつです。
今回はその猫ちゃんの“肥満”についてお話しします。

●太っているとどうなるの?
太っていること自体が病気ではありませんが、体重が増え、太ることで様々な病気を引き起こす原因となります。
例えば…
・糖尿病
・肝臓疾患
・呼吸器疾患
・心臓病
・泌尿器疾患
・関節疾患 などです。
これだけでも多くの病気が肥満と関係していることがわかりますね。
猫ちゃんの適正体重は、体型や骨格により個体差がありますが、その子が1歳齢になったときの体重がおおよその適正体重と言われています。
その体重から15%以上超えると注意が必要です。

●原因
人と同じで、よく食べ、食べた分のカロリーを消費できないと太ってしまいます。
・フードの量
ごはんのパッケージにフードの目安量が書かれていることがあると思います。目安量はあくまでも目安として書かれていますので、個体差があります。その通りに与えていても太ってしまう場合、量を調整したり、ごはんの種類を変更する必要があるかもしれません。

・年齢
今までと同じごはんをあげていても、中年齢以降になると代謝が落ち、消費カロリーが少なくなります。
若い時と同じ量を食べていると、摂取カロリーが増えてしまいます。中高齢の時期になったら一度、ごはんの種類を検討してみましょう。

・避妊、去勢手術
避妊手術や去勢手術を行うことにより、ホルモンの影響で太りやすくなります。
不妊目的や様々な病気を予防することで多くの方は選択される手術ですが、太りやすくなることがデメリットのひとつでもあります。

また、急な体重増加やむくみがある場合、ほかの病気が隠れていることがありますので、太っていること以外の体調の変化をよく見てあげましょう。

●お家でのチェックポイント
・お腹周りを触っても肋骨の場所がわかりにくい、確認できない
・横から見るとお腹が下に垂れ下がっている
・上から見るとお腹がひょうたんのように横に出ている
これに当てはまる場合、要注意!です。

とはいえ、猫ちゃんはとても気まぐれな動物です。今すぐ痩せさせなきゃ!と思っても、なかなか動いて遊んでくれなかったり、ダイエットはとても簡単なことではありません。
我が家にもごはんが大好きなぽっちゃり猫ちゃんがいますが、なかなか体重が減らず、苦戦しながらも家族で頑張っているところです。
ぽっちゃりとした体型は丸くてとても可愛いですが、太りすぎてしまったことが原因で病気になることは防ぎたいですね。
大きな病気になる前に、日常の体重管理から始めてみましょう!
少しずつゆっくりとでも体重を減らすことで、その子の将来の健康に繋がるかもしれません。
当院ではダイエット用のフードもご用意しております。
猫ちゃんのダイエットやお家の子の体型が気になる方、お気軽にご相談ください。

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