3つの健康チェック

こんにちは!
3月ももうすぐ終わり、新しいスタート時期となりますね。最近は暖かくなり雪も溶け始め、春らしくなってきました。今回はわんちゃんと一緒に暮らす中で、とても大普段の3つの健康チェックについて紹介します^^

わんちゃんの平均寿命は犬種にもよりますが、13歳前後と言われています。5歳を過ぎるころから老化に伴うさまざまな変化がでてきます。これらの変化は非常に緩やかに進むため、飼い主さんが気づかないこともあります。
老化に伴う健康問題の中には、自宅での注意深い観察によって早期発見されるケースも多いため、健康で若い頃からの健康チェックの習慣はとても大切と考えられています。

健康チェックで大切なことは、まずは飼い主さんがリラックスしてわんちゃんを扱える時間がある時に、最初は1、2分、そして、わんちゃんが慣れてきたら少しづつ時間を伸ばして実施していくことと思われます。

3つの健康チェック
○皮膚チェック
○口腔内チェック
○関節チェック

皮膚チェック
眼、口、耳まわり→背中→脇やお腹、陰部まわり→足先の順に、わんちゃんがリラックスしているときに撫でながら観察しましょう。
皮膚は体内の状況をよく反映します。皮膚の色や被毛のツヤを観察していきます。皮膚チェックは、皮膚疾患以外にも、アレルギーや内臓疾患、ホルモン疾患等の早期発見につながります。脱毛が左右対称性かどうか、痒みがあるかどうか等もポイントとなってきます。
写真①
口腔内チェック

唇をめくって歯を指で触る練習から始めましょう。徐々に奥歯や歯の内側、少し口をあけて舌に触れるようにしましょう。子犬の時には口蓋裂などの口腔内奇形や乳歯遺残、年齢が進むにつれて歯石沈着や歯肉炎、腫瘍など、さまざまな口腔内疾患の早期発見につながります。口の中に問題が生じると、口腔内チェックに慣れていない犬は痛みによってなかなか口の中を見せてくれません。子犬のころからチェックに慣れさせることが大切ですね。
写真②
関節チェック
肩、肘、手首、股関節、膝、足首を無理のない力で、マッサージをするようにゆっくり伸ばしたり曲げたりして動かしてみましょう。
関節疾患は、自宅での歩き方の観察で発見されること多いと思われますが、年齢と共に少しずつ進行する関節炎などの発見は歩様の観察だけでは難しく、触診時の感覚(健康時の関節の滑らかな動きと比較)の違和感で早期発見されることもあります。
写真③

普段のコミュニケーションの中に健康チェックを取り入れることで、愛犬愛猫との触れ合いの時間が増えると同時に、体の何らかの変化を早期に発見できる可能性をもつことができます。ぜひチャレンジしてみてくださいね。

看護師:小野