春といってもまだまだ寒い札幌です。
庭の行者にんにくが芽吹きだし、今年の山菜取りに思いを馳せる今日この頃です。
最高記録とは、実はダニの感染のお話です。
例年どんなに早くても4月末から5月上旬の初ダニ感染の記録が破られることはなかったのですが、昨日(4月18日)ダニ寄生のワンコが来院しました。
左眼の内側に赤い点が見られます。
幼ダニはこれから数日間、血液を吸って成長します。数日したら、再び地面に落ちて次の宿主(血を吸う相手)への感染の機会を待ちます。
拡大するとダニ(幼ダニ)が皮膚に食い込んでいます。
ダニに吸血されることによって吸血跡が残ることも問題ですが、実はそれ以外にも大きな問題が潜んでいます。一説では北海道のダニの最大で20%がライム病という人獣共通感染症を持っていることが指摘されています。ダニの吸血によってライム病感染症を起こし、皮膚の充血や関節炎症状、インフルエンザ様症状を示す病気です。ダニ感染の予防には、このライム病を予防するという目的があります。ダニの感染には流行地域や流行年などがあります。予防方法や予防期間については地域の動物病院でご相談すると良いと思います。
ちなみに…
写真のワンコ、我が家のワンコです。お恥ずかしい…。