看護師通信

スキンケアセミナー報告 番外編

こんにちは!
看護師の齋藤です♪

今回はいつもの更新を一旦お休みさせて頂いて、1月に参加してきたトリミング講習について報告いたします( ¨̮ )

冬休みとして頂いたお休みの一部を利用し、
1月16日から18日まで私の母校である
エスワン動物専門学校で行っていたトリミング講習に参加してきました。

1人でトリミングをするのは3年ぶりくらいでとても緊張しました!
ブラッシング・爪切り・耳掃除・足裏バリカン・シャンプー・ドライングを午前中に行い、
午後はカットと言うカリキュラムでした。

1日目はトイプードルちゃんのテディベアカットをしました。

2日目はビション×プードルのmixちゃん!
ふんわり可愛くビジョンカットです♡
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3日目はシーズーちゃん!
体はバリカンで約2cm残しでカットし、
お顔は丸くなるようにカットしました♪
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トリミング講習に参加して、
改めてトリミングの楽しさを再確認でき、
この病院でたくさんのわんちゃんを可愛く、綺麗にしてあげたいと思いました♪

今後、このブログでカットモデルを
募集することがあると思います!
ブログのチェックをしていてくださいね♪

2017年2月 齋藤

スキンケアセミナー報告③

こんにちは!
看護師の齋藤です♪

前回のブログで皮膚の基礎知識がスキンケアをする上で大切だということ、ご理解いただけたでしょうか?

今回は被毛の機能と構造についてです!

*被毛にはどのような機能があるでしょうか?
ヒゲのように固いものや、プードルのようなふわふわした被毛、ラブラドールのようなまっすぐな被毛などたくさんの種類があります。

その機能も、
微生物や紫外線・水などの外部刺激から守るバリア機能、温度調節、感覚器やコミュニケーションツールなど多様です。

*次に被毛の構造についてです。
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被毛を真横から見た時、毛先から毛根までは3つに分けられます。

*毛先から皮膚までを毛幹と言います。
いわゆる私たちが目にしている
毛と呼んでいる部分です。

*皮膚から根本までを毛包と言います。
毛包とはつまり毛穴ですが、この数は生まれた時に決まっているので毛の量も増えません。

皮脂も毛包の中にある脂腺で作られています。
(図の毛包内にある黄色い袋状の部分)

代表される成分はスクワランなどです。

皮脂により皮膚の表面や被毛をコーティングすることで保湿、殺菌作用が生まれます。

ただし、皮膚や毛の表面にいつまでも残ってしまうと皮膚に悪影響を及ぼしてしまいます。
なのでその子にあったシャンプーを選び、ケアしていく上で皮脂の量は重要なポイントとなります。

*毛の根元部分のことを毛母と言います。
毛母で被毛が作られています。
毛母より上の毛は既に死んでいる細胞となります。
自己修復ができないので皮脂や日々のケアによる保護が必要になります。

以上が被毛の機能と構造です。
被毛の基礎知識も皮膚同様、
今後ご紹介していく皮膚症状別の
ケアの選び方に重要な知識となります。

次回はスキンケアセミナーから一旦離れて、
1月に参加してきたトリミング講習についてブログを書きたいと思います!

ぜひお楽しみに♪

2017年2月 齋藤

スキンケアセミナー報告②

こんにちは!
看護師の齋藤です♪

前回スキンケアセミナー報告①のブログはいかがでしたでしょうか?

少しでも内容に興味を持っていただけたら嬉しいです♪
そして今回は第2弾としてスキンケア検定で学んできた内容について
書いていきたいと思います。
今回は皮膚の基礎知識についてまとめさせていただきました。

皮膚とは体の中で最大の臓器と言われています。
私はこの検定を受講して初めて皮膚が臓器であることを知りました。
みなさんはご存知でしたか?

*皮膚にはどのような機能があるでしょうか?
私がすぐに思いついたのは外からの刺激、細菌やウイルスから身体を守るバリア機能でした。しかし、実際には痛み・かゆみ・圧力などを感じる感覚器、保温、免疫機能の調節、体調の反映などたくさんあります。

*次に皮膚の構造についてです。
皮膚は大きく分けて3層で出来ています。
*1層目は表皮と言い、私たちが唯一目で見ることの出来る部分です。ここがバリア機能の主役となります。そして表皮はさらに表面から角質層、顆粒層、有棘層、基底層、基底膜の5層に分かれています。この5層は固く強い細胞である一番表面の角質層を作るためにあると言ってもいいと思います。角質層はすでに死んだ細胞で出来ています。

その角質層の中には角質細胞同士の隙間を埋め、表皮内の水分が蒸発するのを防ぐ役割と、水分・脂質のバランスを整える役割を持つ重要な成分があります。それが人の化粧品でも耳にすることの多いセラミドと言う成分です。このセラミドによって皮膚のバリア機能はより高まるのです。
説明文

*次の2層目は真皮と言います。
真皮は生きている細胞で構成され、血管や神経があります。真皮はコラーゲンやエラスチンと言う繊維質をたくさん持っていて強度、柔軟性に優れています。

*最後の3層目は皮下組織と言います。
ここは主に中性脂肪の貯蔵庫であり、体温の産生・保温、また外からの力を受けた時のクッションの役割をしていす。

以上が皮膚の基礎知識となります。
少し難しい所もあったかも知れませんが、皮膚の構造を把握した上でみなさんの大切な家族であるわんちゃんに合ったシャンプーやケアをしていくことは、とても重要なのでぜひ記憶に留めておいてください☆*。

それでは来月は被毛について書いていきます!
お楽しみに♪
実家で飼っているmix犬のえるぽんです♪
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2016年12月 齋藤

スキンケアセミナー報告①

こんにちは!
看護師の齋藤です♪

2016年7月27日・28日に開催された『動物スキンケア検定』に挑戦してきました。その中で学んだことを、何度かに分けてブログとして皆さまにお伝えさせていただきたいと思います。今回は第1回目ということで、少しでも私という看護師を知っていただこう、興味を持っていただこうと、自己紹介をさせていただきたいと思います。

厚別中央通どうぶつ病院で皆さんと関わらせていただき始め、まだ1年半ほどでまだまだ未熟者な私です、、、。学生時代は動物看護学科の授業の中でトリマーという仕事に興味を持ち、夏、冬に長期休暇を利用したトリミングの実技講習に積極的に通っていました。その甲斐あって学校認定のトリミングライセンスを最優秀賞で取得することができました。卒業後はトリマーとして就職し、1年間勤めていました。その1年間の中で毎日10頭以上のわんちゃんと関わって感じたことは、自分に看護師としての視点があればこの子たちにより良い適切なケアをしてあげられるのではないか、と言うことです。皮膚についてのトラブルを始め、飼い主さんとたくさんお話をして、もっと活きたアドバイスをしていきたいと思いました。そんな中、厚別中央通どうぶつ病院とのご縁があり現在勤務するに至っています。現在当院ではトリミングやシャンプーのご要望は多数あっても、診察や治療に多くの時間を要し、ご対応がなかなか難しい状況にあります。何ヵ月、何年かかるかわからないのですが、いつかこの病院でトリミングを始めることが私の目標です。

その第一歩としてのブログなので、皆さん暖かく見守ってください♪

では次回からスキンケア検定で学んだ内容を更新していきます。日常のケア(爪切り・耳掃除・肛門腺・シャンプー)でお困りのことや、気になることがございましたらご来院の際にでも、看護師・齋藤までお申し付けください。

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2016年11月 齋藤

わんちゃんとの夏のドライブ

夏の行楽シーズンが近づいてきて愛犬とのドライブの機会が増えてきたのではないでしょうか。色々な場所に愛犬と一緒に行くのって心も体も楽しいですよね。そんな中、今回は車でのお留守番についてまとめてみました。
夏の晴れた日に車のエアコンを切って窓も閉めたままでいると、車内の温度は1時間ほどで50度を超えるといわれています。わんちゃんが舌を出してハアハアと呼吸することによる体温調整のやり方は、人間の発汗することによる調整に比べると効率が悪く体内に熱がこもりやすくなるため、熱中症にかかりやすいといえます。

そこで、夏場にどうしてもわんちゃんだけを車内に残してしまうような状況が生じた場合、どのようなことに気をつけるべきでしょうか。

車内の気温
わんちゃんは寒さよりも暑さに弱いため、クーラーの設定温度は人間よりも少し低めの20度前後が望ましいです。運転席や助手席と後部座席とでは、クーラーの効き方が違うこともあるので予め確認しておくことをおすすめします。

直射日光を避ける
屋外では、すぐに車内の温度も上がるため、なるべく日陰に駐車をした方が良いです。日陰で風通しがよく窓を複数枚しっかりと開けられる状況の場合には、短期間の留守番は大丈夫です。しかし日陰であっても風通しが悪い場合にはクーラーは必須です。また、時間帯によって日の傾きも変わるため方角を意識して長時間車からはなれることのないようにしましょう。

自由にさせない
車内にわんちゃんだけを残し自由にさせていると。予期せぬことで興奮したりすることで、動き回りぶつかってスイッチを押しクーラーを切ってしまったというような事故も起こり得ます。愛犬が安心できるケージを用意し、入れてあげるといいですね。しかしケージ内は囲われていて空気の通りが悪くなっていることもあるので気をつけましょう。

他にも、クーラーを使い続けることによって燃料切れやバッテリーが上がることのないように日ごろから車の整備などをしておくことも大切ですね。

〈車内にわんちゃんだけを残している時=もっとも危険な時〉がやはり原則です。できるだけそういった状況を避け、人間にとってもわんちゃんにとっても安心、安全なドライブ環境を整えましょう。
看護師:山口