リバプール大学犬変形性関節症調査
愛犬のための歩行に関する質問表
Liverpool Osteoarthritis in Dogs(LOAD)
日常の臨床において犬の変形性関節症(OA)の慢性疼痛を評価する明確な方法はなく、飼い主や獣医師の主観的な評価に委ねられてしまう傾向にあります。そのため、明らかな症状がない段階ではOAの存在が見逃されてしまっていることが多いと考えられています。
変形性関節症(OA)とは
さまざまな要因によって、関節軟骨の変形や摩耗、関節周囲の滑膜の炎症などを起こしている状態をいいます。
これまで老齢犬のイメージが強かったOAですが、2024年ノースカロライナ州立大学が発表した調査結果では、2歳までに23%、3歳までに47%、4歳までに57%もの症例で既にレントゲン検査で検出できるレベルでOAの発症が認められていたという報告もなされています。

LOADとは
犬の関節疾患を評価するための13項目の臨床測定ツールです。初期症状が掴みづらく、かつ比較的若い年齢でも発生する犬のOAの早期診断を行うために、13項目の設問に対する解答をスコア化して、OAの早期診断や重症度分類を行なうことを目的としています。
下に質問票を添付いたしますので気になる方はぜひやってみてください。

上記のスコアの付け方を参考に以下の解答例のようにスコアをつけてみてください。

全ての設問の合計を出したら以下を参考に判定を行います。
ただし、LOADスコアはあくまで参考値です。診断には慎重は評価および検査をもとにOAの確定診断が必要となります。

質問表はコチラ↓
13項目のLOAD質問表
気になる症状があった場合にはお気軽にご相談ください。